振り込め詐欺再現ドラマだったか、西野が、「金を借りさせて絵を買わせる商売の方がよっぽど酷い、手元にすぐ出せる現金をもらうだけなんだから。」的な事を言ってた。
ある種、正論な訳で、前者の方が合法的なのでよっぽど怖い。建託とか土地活用とかで、100平方mとかの地主さんに、5000万借りさせて借家を建てさせて、家賃保証は10年間3000万円、あとは、地主さんの自己責任という契約の方が、合法である分、土地活用なんて綺麗な名前がついてる分、達が悪い。
あれは、10年間は、地主の思惑通りに進むのが最も怖いんだよなぁ。担当者も変ってるし、契約した本人も病気で弱ってたり、相続してたりするかもしれない。で、10年経ったら、借り上げって言っても、家賃は決まってないから、家賃下げろと管理会社に言われ、管理会社は、さらに土地を持ってて新たな土地活用をしてくれそうな地主にだけ借り手を回して、もう新しく建物を買ってくれない大家には、借り手を回さない。要するに、大家の選別と切り捨てを行う訳です。
で、結局、その会社と契約を続けても儲からないから、別の不動産屋と契約せざるをえなくなって、建託管理会社の空室率は、低いままキープされる。
儲かる話なら建託会社が自社で金を借りて借家を建てるので、まぁ、儲からない事がわかってる、ハイリスク・ローリターンな事がわかってるから、地主に金を借りさせるように話を持ってく。テレビなんかで盛んにCMやってるから、CMを買ってくれるお客の邪魔になる「土地活用」のリスクに触れる番組なんか作らない。
土地・宅地を売るって事に、田舎じゃ「目先のお金が欲しくて売ったんじゃない?」って言われるのを嫌う心理を巧みに突いてるんだよなぁ。そこも怖い。お金が欲しいんじゃない、有効な土地活用・財産活用をするには、建託はリスクが高すぎる、宅地用に貸地できないから消去法で売るしかないと説明するか、売った土地の代金で国債を買ったとか説明するしかないのかなぁ。
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2014/08/28 (木) 10:20
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