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2012年12月30日(日) ◇ 老朽化対策 (考えたこと)

 中央高速道路の笹子トンネル崩落事故。一報をニュースで見た時に、トンネルが崩落?と思いました。

 天井版が崩落する事故でわかったのは、トンネルを作ってみたけど、30年後に老朽化してトンネルがどう壊れるのか、未知のままという事です。
 福島第一原発事故もそうだけど、作ったものがどう老朽化して、何年後には廃棄して作り直さないとならない、老朽化→メンテ→廃棄・作り直し、のサイクルがないのが、最も重大な問題です。

 特に、老朽原発なんていう厄介なものは、設計時点の耐久年数より長く使うのは、言語道断、非常にやってはいけない事です。
 冷却装置の金属管がいつ破断するのか、管自体の熱による内部強度の劣化・浸食は、外から見た検査や打音検査では、100%わからないものです。ましてや、巨大な地震が来た後に原子炉が緊急停止して一気に冷やされて、強い蒸気圧力が普段使われていない緊急装置に何日も続く状態のちに冷却装置がぶち壊れた2号機、3号機の有様を見ると、最低の最低でも、原子炉の耐用年数はメンテナンスで延ばすものじゃない事がわかります。

 原子炉は例外なく稼働から25年で廃炉にする、で、最新の原発に置き換えてゆく、そういうプロセスを経ていれば、福島第一原発の巨大事故は起きなかったと考えられます。原発自体が例外なく大事故を引き起こすのではなく、人的な管理で防げたはず、福島第二原発や、女川原発を見ても、東日本大震災の津波や地震に襲われたのに、破滅的事故にまで至りませんでした。

 40年前の新幹線車両は既に走ってません。それと同じで事故を起こす前に、使えるうちに新しいインフラを作って、古いものは処分してゆく。原子炉などは、素人が見た目わからないブラックボックスだし、設計した人ですら絶対的な安全な耐用年数がわからないのに、後からそれのメンテナンスで耐用年数を延ばす評価するのは、言語道断と言えます。

 ある一定の年数が経った原子炉は、目に見えない、認識できない不具合が既に生じていると考えて廃炉にし、新しい設計で一から作り直す事の方が理にかなっていて安いのです。
 この様なごく当たり前の発想が出来なくなる電力会社の仕組みの方が、より大きな問題と言えます。

 事故が起こる前に事故が起こる事を察知して、それを前提にして対策をする部署、組織、それがあったら疎まれます。何故かというと、「事故が起きない」というのは「結果」が目に見えないからです。
 何も起こらないので、「対策」と「原子炉は爆発しない」「トンネルは崩落しない」という「結果」に因果関係が証明できないのです。「対策」をやったから起きなかったのかもしれないし、「対策」をやらなくても起きなかったかもしれないのです。逆に「対策」をやっても不十分なら、事故は起こります。
 で、安全マージンが削られて、事故に至る、このロジックから組織が逃れるには、どうすればいいのか。明快な答えは、わかりません。

 金属の熱劣化、化学物質の経年劣化を含む巨大構造物の管理で、日本の大きな企業組織、官僚組織ががありとあらゆる事態を想定して対応しておく事ができなかった事は明らかになりました。メンテには向かないのです。
  1. 2012/12/30 (日) 19:50
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