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2012年08月16日(木) ◇ 何で飯舘村の人は、帰れないのか。 (エコ)

 福島第一原発の1.2.3号機の冷却装置が止まってから、燃料棒が溶けるまでの約1時間より前に一次冷却水(蒸気)をベントして海水を注水しておけば、今頃飯舘村や原発周辺の土地は、ほとんど人が帰る事ができただろう。

 海の汚染もほとんど問題にならなかっただろう。浜岡原発5号機の海水流入事故は、トン単位で原子炉内に海水が流入してる、って事は、一次冷却水が同量外に出てるけど、フクシマの状況を見ると燃料棒さえ溶けなければ、環境汚染は、桁が数十も少ないとわかります。
 原発で環境が汚染される大事故を防ぐには、「絶対に」燃料棒を溶かさない事が必須になります。

 1、圧力容器の安全弁を開く。
 2、格納容器をベントする。この際、ドライでもウエットでもいい。
 3、圧力容器に消防車で海水を注水する。
 4、上記の3つを冷却装置が稼働しなくなってから1時間以内、燃料棒の溶融前にする。

 の4つが満たされれば、中越沖地震時の柏崎刈羽原発事故や、2010年の福島第一原発2号機事故や、今回の福島第二原発事故の様に、3.11の福島第一原発事故の巨大汚染は起きませんでした。
 地震で配管が壊れたとか、全交流電源喪失とか、津波襲来とか、色々言われてますが、最終的には燃料棒が溶ける前に上の4つの事をやらなかった事が、福島第一原発の事故を「巨大環境汚染」にした最終的な原因であり「人災」たる理由です。

 それにしても、今もって謎なのは、メルトダウンまで一番時間がかかった2号機ですら、なんでメルトダウン前にベントができなかったか?です。1号機がメルトダウン後の水素爆発を起こして後、「3号機、2号機の冷却系がまだ動いているうちに」ベントをして炉内に大量に海水を投入しなかったのか?という事です。

 http://www.tepco.co.jp/cc/press/betu11_j/images/111222p.pdf
 を読むと、「2号機、3号機の冷却系が動いているうちにベント」という発想がなかった可能性が高いです。

 要は冷却系が生きているうちは、圧力容器の安全弁、格納容器のベントを閉じておく。そして、冷却系が止まったら、ベント作業に移る。そしてベント作業に時間が1時間以上かかり、燃料棒が溶けてからベントが成功したり、ベントに失敗したりと、3号機、2号機と同じ事が繰り返され、燃料棒を溶かしました。
 口ではベントをすると言っても、実際は、圧力容器の安全弁解放、格納容器ベント、海水投入を東電が最も優先して行わないという東電の事故処理方針が、3つの炉を次々とメルトダウンさせました。

 冷却系が動いているうちに故意にベントすれば、明らかに東電の意図的な放射能汚染ということになりましたが、放射能汚染量は今回の事故よりずっと少なくて済んだでしょうし、地元の人はもう帰れたでしょう。ですが、東電は意図的な放射能放出による賠償責任を逃れえない事になったでしょう。

 東電が会社が潰れても原子力を失っても、地域の人を、というか、日本の国土の汚染を最小限に食い止めるつもりがなかった事が、今回の大規模汚染を引き起こした原因です。
 3.11福島第一原発事故について、人災として最も糾弾すべき点は、東電が自社の賠償責任が明確にならないように対応した点です。
  1. 2012/08/16 (木) 23:13
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