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2012年06月15日(金) ◇ 大飯原発運転再開で事故が起こる可能性 (考えたこと)

 日本の原発を全体として見ると、40年に一度巨大事故が起きた実績があります。全国に18か所、炉数で49基(廃止された福島第一原発の4基も加算すると53基)の稼働中の原子炉があります。

 炉数で換算して1基の原子炉を動かして巨大事故が起きるリスクを計算すると、53基中の4基が40年間に一度巨大事故を起こした訳ですから、4/53=7%が1基の原子炉が40年運転して事故を起こす率になります。
 1基の原子炉が1年間に事故を起こす率は、7%÷40=0.18%になります。およそ1000分の1.8です。
 発電所数で考えると、1/18=5%が、40年間で巨大事故を起こした発電所の率となり、1か所の原子力発電所が1年間に事故を起こす率になると、5%÷40=0.13%、およそ1000分の1.3になります。
 0.0013/年の事故率で運転した場合、何年経てば事故率が起きるか、すなわち何年運転すれば事故が起こるかと考えると、1÷0.0013=769年となります。この意味で大飯原発の一つの原子炉を1年間動かす事に限って言うと、事故が起こる率は、とても低い値になります。

 大飯原発を1年動かした時の事故率と、日本全体で49基の原子炉を今後20年なり運転する場合の事故が起こる確率は、大きく違います。40年で巨大事故が1件起きたのですから、50%/20年の事故率になります。
 1基の原子炉を1年動かす時の事故率と、49基の原子炉を20年動かす時の事故率は全く異なります。
 原発再稼働の説明で、この違いを総理大臣がはっきり説明しない事に最大の問題というか「騙し」が存在しています。

 個別の自治体にとって、700年に一度とか低い事故率であっても、国や総理大臣は、49基全部の原発を20年動かした時のリスクを前提にして、ひとつひとつの原発を動かす事を考えなければいけないのです。

 福島第一原発事故は、本州の最東部立地と気象条件によって、たまたま関西以西には、放射性物質による汚染がありませんでしたが、関西の原発が再稼働し事故を起こした場合は、関西から東全ての地域が偏西風という気象条件によって本州全域に汚染地域が大変広く広がるでしょう。他の地域の原発でも同様です。たまたま最も本州の東の太平洋沿いの原発が爆発したために汚染地域がまだ少なかっただけです。

 大飯原発を再稼働する事を手始めに、なし崩し的に他の原発を再稼働し、再稼働原発の数を増やすと無視できない程にリスクが高まってゆきます。このリスク計算が論じられない事が、最も危険です。

 例えば、地域で震度5、M7クラスの地震が発生した場合(東日本大震災の前震・2011年3月9日や、2011年3月15日の静岡県東部地震)には、その後数日は巨大地震が起こる確率が高まってるとして、原発の運転を止めるだけで、運転中の原子炉が地震に襲われる事態や原子炉に制御棒を差し込んだ直後に津波に襲われる事態は避けられたはずです。

 西日本でも、東海、東南海、南海地震が起きる事を前提として、その前震「らしき」地震が起きたら、リスクを下げるために原子炉運転を止める指標が必要です。また、福島第一原発では電源喪失時にベントが遅れて、原子炉を溶かしてしまった事から、電源喪失事故時に手動ベントと海水注入する時間を決めたマニュアル、冷却水喪失時にも炉心が溶ける前に炉内に海水を注入するための「津波に襲われても安全を保てる消防システムの整備」、ベント時の放射性物質を取り除く機材の設置が必要です。

 これらをやらないというか、やらないで済まそうという日本の電力事業者、国。真剣に事故対策をせず、金を惜しんで巨大事故を起こす体質が変わらない限り、ダメと思います。日本の人口が密集した地震国、巨大津波国という地理的条件で、原子炉を動かすには、よその国よりずっとお金がかかるので、安い電気を原発で作るのは無理というのがもっとも簡単な結論です。
  1. 2012/06/15 (金) 02:51
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  1. 2012/06/15(金) 03:00:12 |
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まとめtyaiました【大飯原発運転再開で事故が起こる可能性】

 日本の原発を全体として見ると、40年に一度巨大事故が起きた実績があります。全国に18か所、炉数で49基(廃止された福島第一原発の4基も加算すると53基)の稼働中の原子炉があります。 炉数で換算して1基の原子炉を動かして巨大事故が起きるリスクを計算すると、53基?...
  1. 2012/06/19(火) 06:24:42 |
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