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2011年04月09日(土) ◇ 作付制限 (考えたこと)

 福島第一原発事故で、農畜産物の「品質」と「競争力」が奪われた事は、大きな被害と思いました。

 作付制限で、米の制限される地域は、土壌レベルで5000ベクレル/kg超の地域だとか。という事は、土壌で4999ベクレル/kgの地域では、作付される。米なら、499ベクレル/kgの放射能が含まれる地域の米が出荷されると思いました。
 市場や消費者の立場に立てば、放射能が含まれる(可能性がある)米と含まれない米があるとしたら、後者の方が高く買われるのは当然と思いました。健康に被害が出ないのは、「食べ物として最低の条件」であって、その条件が満たされたからといって、前者と後者が同じ品質でない以上、価格に差がつくのは「風評被害」ではなく、品質に基づいた価格と思いました。

 ひどい政策と思いました。福島第一原発がバラ撒いた放射能が検出された地域では、商品作物としての品質が損なわれて、価格競争力が失われる被害が発生しました。これを無視して、作付制限で「食べ物として最低の条件すら満たせないもの」だけを救済するのは、原発被害救済のごく一部だけにしかなってません。

 しかも、いつどの地域でどの位土壌に放射能が検出されたかや、作付制限の地域すら公表しないとか。これでは、どの地域に放射能被害がどの程度あったかわからず、より広い範囲の農作物の価格が下落する事も考えられます。科学的な情報がなく、事故と価格下落の因果関係の証明もより難しくなり、東電や国に有利になると思いました。

 国が得られた情報を全部公開するべきと思いました。で、どれだけの地域が放射性物質でどういう被害を受けたのかを公表して、その地域の農畜産物の価格が下落した場合、事故前の価格との差額を救済するべきと思いました。

 放射性物質を作って流したのは、原発を運転した東電であって、農畜産物の生産者でも消費者でもありません。それなのに価格が下がるのが、さも市場や消費者が悪いかの如く情報を流すのは、情報操作もいい所と思いました。

 放射性物質が全く一度も検出されない地域の農畜産物の価格が下がるなら、それは「風評」被害です。
 原発事故で「健康にただちに被害の出ない」放射性物質が検出された地域で、価格が下がるのは、「風評」でなく、福島第一原発事故の放射性物質で「品質」や「競争力」が失われた結果生じた「本物の」被害と思います。
  1. 2011/04/09 (土) 16:26
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