「けいおん!!」#23、時系列的には、卒業式前日。次回の「卒業式!」の前編といっていい話です。質量と感情のあるキャラクタ―が時系列の中で生きてゆく日常を描き続けた「けいおん!」「けいおん!!」テレビシリーズですが、ついに次回の#24が「卒業式」となり、その前の回が#23となります。
日常アニメでありながら音楽バンドアニメであって、リアルな青春を描きながら葛藤や悩みに挫折する要素を可能な限り徹底的に排除した理想郷、そんな理想の青春には、理想的な終わり方が用意されているのです。
それは、「別れを惜しむ余り前後を見失って号泣する可愛い後輩」との別れです。次回の卒業式で、あずにゃんと同時に号泣する用意ができています。
それが理想の青春であれば、終わらない事はありえない、「終わらない青春」は理想の青春じゃないんです。
「理想的に終わる」青春が、理想の青春の「完成形」なんです。それをHTTのみんなと経験できる、その為の伏線として、#1~#23は理想的な姿だったといえると思います。
つまり、1期全話、2期#1~#23は、1話1話の完成度もさることながら、全てが#24の卒業式を迎えるための1つのピースという位置付けになります。
思い返せば、1期1話。あの部室では、3人が「翼をください」のインストを弾いて、唯を引き留めていたんです。ハーモニカを吹けるとか嘘を言ったり、ギターを弾けないから軽音部を辞めようとしていた唯、、それが卒業式前日では、楽々ギターを弾きこなし音楽性がどうこうとか言ってます。
あと部室を掃除したり、放課後ティータイムの曲を録音したりしています。むしろ理想的な部活の最後、卒業式の前日を迎えています。
素晴らしいカットの動画がぬるぬる動き続けて、ものすごい現実感を与えてくれるのは相変わらず。唯と律の雑巾がけの動画では、下からなめる様なアングルでも重力に反するスカートのガードとか、京アニの細部に徹底的にこだわる作画が素晴らしいです。
「理想の青春」が終わる直前の高揚感をこれ以上なく高めてゆく素晴らしい「けいおん!!」#23でした。
あずにゃんは、卒業式前日まで3年生と一緒に演奏してたのか、、。それがいなくなると思うと、、。
#24「卒業式!」まで、あと数日、、、、。
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2010/09/11 (土) 17:35
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「けいおん!!」#23は、卒業式前日のお話でした。嵐の前の静けさというか、話はまたーり、動きはぬるぬるという「けいおん!!」らしい回でした。こういう回を永遠に続けて欲しいと思いました。
- 2010/09/11(土) 21:05:11 |
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