気づいた事を列挙すると、「ここにいる5人だけで演奏します。」とは一言も言ってなくて、「当て振りでなくホントに演奏します」と言ってて、声優以外の演奏者の音が混ざってても「嘘」にならないようになってました。
ドラムパート(佐藤聡美)はドンカマ聞かないで演奏しているらしく、微妙にリズムを変えてます。他のパートが難しい所で(遅れないように)微妙にテンポを落として合わせる、このなんとか感がたまらないです。
ドンカマに合わせるより他のパートに合わせるという、技術優先でなく、メンバーの演奏を聞きながら演奏する所がすごく「けいおん!」らしいです。
ギターは、キャスト(声優さん)以外のギターが足されてる感じです。(後で足したのか、現場で陰で弾いてたギターさんがいたのかわかりませんが、横浜アリーナという会場の大きさを考えると現場で陰で足してもわからないんですが、ひとりだけプロのギターさんが現場で弾くのは逆に難しいかな。)うん、豊崎さんのソロ、演奏も入ってますが、ギー太とむったんに(プロの)ギターを足した所はうまく引きの絵にしたり、ベースのアップにしたりして処理したのかなと思いました。
あずにゃんはコード押さえて右手が上下、ギターってこういう演奏で、ああいう音が出たっけか、ミックスで音を絞ってるのかなぁ。
キーボードは、足したり直してなくてこれだとうまいなぁ。きっと前からやってたんだろうな。
ベースは、右利きでレフティは、すごい大変だなぁ。ミスタッチは直してるんだろうなぁ。
キーボードとドラムがものすごく引っ張ってます。ドラムは直せないものなぁ。
歌はすごいなぁ、さすが声優さんだけあって、少々マイクから離れても関係ない声量、表現力でした。後から絵と演奏にあわせて歌を撮り直してる(アフレコしてる)か?声優さんだからアフレコは本職だしと思ってみたのですが、見た感じは(アフレコしてたとしてもリップシンク完璧で)生で歌ってるのと区別がつきませんでした。
聞いた感じキレイすぎて、ここはこう直したんだろうな、という考えがよぎります。
意地悪を言うと、ドキュメントとして「キャストさんのこの日の生演奏だけをミックスしたもの」も聞きたかったですが、「けいおん!」のコンセプトが「日常」なんだけど「どこにもない輝いた日常」とすると、「素人ぽいけど素人の演奏じゃないミックス」というか、「素人ぽい」けど「どこにもない輝いた素人ぽさ」はピッタリとも思いました。
ライブでも耳にイヤホンをつけてドンカマやカラオケを聞きながら歌ったり、演奏するスタイルが主流なんですが、それは一切なし。観客の熱気とキャストのリズム感が刻む演奏って、こんなに気持ちいのかとびっくりしました。
声優ってハルヒ以降踊るのも仕事になったんですが、キャラソンだけでなく、実際にバンド演奏する所まで役を作りこむ凄さは、新時代の声優パフォーマンスでした。さほど上手じゃなくても演奏を楽しむという姿勢が(けいおん!作中のキャラ達は「プロ」じゃない女子高生だし、)プロの演奏よりキャラ寄りというミラクルでした。
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2010/06/30 (水) 17:47
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