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2010年05月29日(土) ◇ 臓器移植と費用 (考えたこと)

 何かを書くって事は、その一つの視点に縛られる事だし、その視点を複数持ちながら矛盾しない事を書くって事は、難しいと思います。

 臓器移植を受けてまで、生き続ける事に意味があるかっていう問題です。問題を突き詰めると、脳死した他人の心臓をもらってまで生きるべきかっていう。
 遺伝的になんらかの不具合を抱えている心臓病になったとして、そういう個体が生き長らえていく事は、種として見た場合、有益じゃないとも思うんです。そういう個体が生き残るより、別の個体が子孫を残した方が、残った子孫が心臓病にかかる可能性が低くなる訳です。
 じゃあ、個別の個体として死にたいかというと、死にたくはない、生き永らえたいなと思う訳です。

 遺伝性の疾患を抱えた人が、大量のお金を使って生き残り子孫を残した場合、その子供もまた遺伝性の疾患を抱える訳です。医者は、お金をもらって別の遺体から心臓を入れる、その繰り返しを何世代もする可能性が高いわけです。

 そうやって見ると、どれだけ重い疾患かっていうのと、疾患を直すのにどれだけお金がかかるのか、どれだけ苦しむのかっていうのは、かなり近い概念じゃないかと思うのです。
 風邪薬を飲む位の対価で直るから、風邪は大した事のない、生き残るべき病気であって、例えば、数億円かけて移植用心臓を用意してまで生きるのは、そうまでして生き残るべき病気なのかと疑問がわくのです。

 例えば、千円で心臓移植ができるなら生き残るべきだろうけど、数億円かけて心臓移植してまで生き残るべきだろうかという話です。そこまでして人間の一つの個体として、自分に生き残る価値があるのかと問いかけます。
 お金をかければ生き残れるというのは、医療産業が生み出した問題ともいえるでしょう。

 そうなんだよな、結局、「医は算術」とはよく言ったもので、医療も産業としてのお金儲けなんだよな。生き残る手段を提供して、その手段を得た原価に上乗せした価格で患者に売るという。で、その単価を上げれば、一定の粗利率なら、高い医療を売った方が儲かるという。

 再生医療が言われていて、豚で移植用臓器を作る研究とかしてますが、あれも、どこかの国や企業が技術を特許で独占したら、金のなる木になるから研究してるわけで、産業とか国家経済として見るとしょうがないんだろうなと思うし、それができたからと言って、買える人と買えない人の問題とか、移植を受けて生き残る事で遺伝性の疾患が受け継がれる問題は容易にクリアされないだろうとか、それをクリアする事は、うまく触れない様にするだろうなと思うのでした。

 要は、金を持ってる人間は、金を集める能力があるから、生き残る価値があるという結論になるのかと思うのでした。
 なんか昔のお芝居によくあったようなシチュエーションだなぁ、具体的には思い出せないけど、「病気のおっかさんにクスリを飲ませたいけど、医者からクスリを買う金がない」みたいな。
  1. 2010/05/29 (土) 04:07
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コメント

2010年06月13日 ◇ 私は腎臓移植しました。

人工透析を続けるより、腎移植のほうが国の医療費助成負担は少なくて済みます。(必要なお金は入院中のパジャマ代だけでした。)
ちなみに日本で臓器提供を受ければ、ほとんどお金の心配は(たぶん)いりません。
日本では臓器を提供して下さる方が少なすぎるので、超高額が必要な海外で移植手術を受けるしかないのが現状だと思います。
それと私の場合は遺伝しない病気です。

っていうか、あなた様って・・・エ〇バ?
  1. 2010/06/13(日) 11:43:51 |
  2. URL |
  3. 浪岡真則 #He.JWYoo

2010年06月13日 ◇ re:私は腎臓移植しました。

 コメントいただきありがとうございます。

 なるほど。まぎらわしいっちゃまぎらわしい。ただ、書いてある文章は、費用対効果的な話もあるし、信心を持った人の文章じゃないでしょう。
 逆に信心持ってて、これじゃ酷すぎと思いました。

>ちなみに日本で臓器提供を受ければ、ほとんどお金の心配は(たぶん)いりません。

 人工透析をずっと続けるより一回の移植手術の方が、コストが安くなる理屈は、なるほどと思いました。
 文章は、医療技術の進歩と、人間の肉体の強さに与える影響、その周辺の事を考えたものです。
  1. 2010/06/13(日) 13:01:50 |
  2. URL |
  3. ブログライブ管理人 #X58qEjZ2

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